2019.08.20

#インタビュー

南あわじの農家さん小島良太さんと対談

こんにちは、KDSの宮本です。

農業に興味を持っている人が最近増えてきていますが、実際に農業ってどんなものか理解できている人はまだまだ少ないと思います。

私もIOTやICTなど様々なテクノロジーを知るため、別会社で米農家を営んでおります。

ただ、兼業農家なため、毎日田んぼに触れあっているわけではありません。

今回は専業農家の小島さんにインタビューさせていただきました。

農業の魅力

 

農家になったきっかけを教えてください。

小島:当時の私は神戸のバーで店長をしていて、毎日夜遅くまで、お酒を飲むことが多かったです。

お酒を飲む仕事はやはり身体には厳しくて、昼夜逆転の生活は精神を蝕んでいきました。

そんなときふと田舎で生活しようと思い、淡路の農家さんの友人の紹介で新規就農の資格を取得しました。

 

宮本:なかなか踏み切れないところに飛び込みましたよね。健康を意識しないと精神的にもブレが生じますよね。

急に真逆の生活はつらくはなかったですか?

 

小島:最初は辛かったですが、やはり慣れてきますよ。お酒飲まないですし笑

 

宮本:そうですよね!すごい生活変わったとおもいます。畑に雉がいますもんね笑

生活が変わって不便になったこともあるかと思いますが、メリットも大きいですよね。

 

小島:そうですね。なにより健康になりました。

朝早くおきて、汗かいて自然と触れ合うわけですから。

 

宮本:そういう部分も農業の魅力ですね。

 

 

農業をしていて大変なことはなんですか?

小島:やはり、人手ですね。今は夫婦で作業していますが、子供もいるので、一人で作業するとなると、収穫できる量が根本的に少なくなってしまうので、そういったことも考えながら、育てる量や畑や田んぼの使う広さを考えています。

 

宮本:作業量も多くて、びっくりしますよね。外で見てるのと、田んぼに入るのとでは全然ちがう。

イメージとは違う作業量にびっくり。

 

小島:ただ自分がやらないと終わらないので甘えることや病気はできないですね。

あとは、気候ですね。台風になると本当に怖いですね。

 

宮本:たしかに。。去年もかなり台風が多くてうちの農地も困りました。

 

小島:かなり大事に育てて台風でだめになると本当に心が折れそうになります。

 

宮本:そうですね。農業はお金に代わるものが、野菜やお米ですし、室内ではないので対策もできる範囲が少ないですものね。

去年の台風でうちの農地は少しやられました。

でも、農家の助け合いで、なんとか他県からお手伝いに来てくれた方々のおかげで生き返りました。

 

小島:本当に農家はそういう繋がりがありますよね。

街に住んでいると絶対あり得ないレベルの助け合い精神。

昔はそれが普通だったんだろうなと思います。

 

生産と流通について。

宮本:生産しても流通先がなければ、食べきれないと思うのですが、困っていることはありませんか?

 

小島:農協へ出荷できるので余ることはないですが、商品価値を上げることが難しいです。

いいものを作っても価格は同じなので、生産性を考えてしまいます。

でも本来、すごくおいしい高品質なものを作り、独自の販路があれば今より生産量は少なく価格は上げることができるのです。

ただそれが難しい!!

 

宮本:そうですね。「安心安全」「おいしい」「きれい」などたくさんの課題はありますが、何か付加価値をつけお客様に喜んでいただけるような商品化が必要になりますね。弊社も商品パッケージや販売するためのECサイトを作成したりしています。

生産と流通は商売ではかなり重要で、生産はいかにいいものを作るか。流通はチャネルや戦略、戦術など多岐にわたり手法があります。

 

小島:なるほど。うちはいいもの作ってるからサイト作ってね!笑

 

宮本:作りましょう!うちの米も売ってください!笑

これからの農業について

宮本:これからの農業はどのような変化が起きてきそうですか?

 

小島:農協の価格がさがってきたり、台風が増えたりでなかなか厳しくなってきていると感じます。

あとは新規就農をふやしていかなければ、今はまだ周辺のお父さんお母さんはバリバリ農家さんされている方も多いですが、今後農地に人がいなくなります。冒頭でも言いましたが、人がいなければ生産量は物理的に増えません。広大な土地をもっていても、作業できなければ空き地です。また、テクノロジーを使用しようとしても、

まだまだ価格が合いません。

なので、まずは若い新規就農者が必要になってくると思います。

 

宮本:これから農業の魅力を発信していなければいけませんね。

 

まとめ

農業も物販もサービスも「何かを売って対価を得る」ものです。

農業は人とのつながりや、助け合いがかなり重要です。

むしろそれが今までの普通で、今の日本は助け合い精神が欠落しているのかもしれません。

いいものを作らないと売れませんし、いいものを作っても知られなければ、売れません。

生産、販売チャネル、プロモーション、カスタマーサービス、企画などたくさんの考えなければいけません。

今では簡単にWEBサイトを作れるのですが、売れているところは一部です。

ちゃんと運営しなければ、結果はでません。

弊社ではECサイトの運営代行サービス「aibou」や広告運用サポートも行っておりますので、ご興味がある方はぜひ!

宮本のお米サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

宮本亮

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