2019.07.18

#インタビュー

現代アーティスト岡本直哲と対談 アートとデザイン。

宮本亮×岡本直哲

 

こんにちは、KDSの宮本です。

皆さん、現代アートという世界はご存じですか?

現代アートとはいわゆる芸術のジャンルです。

奥の深い芸術の世界ですが、アーティストの思想やデザインとの違い、そしてクリエイティブとはなにか?

岡本さんにいろいろとお話を聞かせていただきました。

 

アートとデザイン

  

アートを始めた理由を教えてください。

 

岡本:元は動画制作でNYに行きましたが、動画自体の楽しさに悩んでいる時期に、

美術館ギャラリーをめぐり、現代アートに出会い、表現の自由を自分の中に感じ、

そこからアート制作が始まりました。

 

宮本動画制作って企画や構成があったりシナリオが必要だと思うんですが、

アートは最初から1人ですよね?

 

岡本:勿論アートも巨大制作とかになると打ち合わせとかあるとは思いますが、

基本的には自分の世界の表現を100%出すというのが、アートであると感じてます。

 

宮本:なるほど。ホームページにはゴールの設定やユーザーの認知を意識した情報設計がありますが、

アートは個の世界観に共感や感動を感じるものですね。
心の動くポイントが全く違いますね。

 

岡本:そうですね。まさしく心の動くポイントが違うと思います。

そのポイントの違いがアートとデザインという存在を作り上げていったのかもですね。

 

 

アート作品の完成はどうやって決める?

宮本:デザインにはゴールがありますが、アートにはゴールがないように思いますが、

いつもどうやって完成としていますか?

 

岡本:これは僕の感覚でしか無いのですが、本当に魂が入る瞬間があるんですよ。

無機物から有機物に変わる瞬間て言うんですかね!そういうのがアートにあると思います!

 

宮本:魂が入ったと感じるタイミングからさらに昇華させるとどうなりますか??笑

 

岡本:そうなると僕の生み出す興味そのものが無くなってしまいます。笑

簡潔にいうとボツ作品となると思います。

ただ作家によっては上に常に塗り重ねてアップデートしてくといった作品を作られる方はいますけど、

僕の作品では今はそういったことはないですね!

 

宮本:そういうことなんですね。魂が入るタイミングが完成になり、

作品としての魅力が最大限生きているのですね!

もうちょい足したいなってならないんですね笑

僕ならしてしまいそうです笑

 

岡本:笑 そこの見極めはほんと作家次第なとこもありますが、
デザインの場合はちょい足しやアップデートが必要なデザインもありますし。

それがクライアントにとっては必要な要素になる事もあると思います!

 

宮本:そうですね。
デザインは分析して、より一層アップデートして足りないもの足したり要らないものを

削ぎ落としたりしてゴールに向かうわけですから、完成後の流れも変わりますね。

 

 

過去の作品をどうおもう?

 

宮本:今まで自分が作った作品を見て、どう感じますか??

 

岡本:過去の作品はできた時点でそこまで興味はなくなりますね。

自分の子供のように感じているのはありますし思い入れもありますが、

僕は生み出すことに意味があると思っているので、できた時点で次の作品のこと考えます。

過去の作品を見て感じるのは、やっぱり良い作品だって思うこともありますし、

そう思わないこともあります。ただ周りの意見は真逆だったりしますね笑

あとアルバムのように制作していた時の感情が蘇ります笑

 

宮本:完成した時点で興味がなくなるのですか??
なかなか面白い感覚だと思いました!達成感や、世に出るタイミングなど、感動や興奮があるものだと。。

 

岡本:もちろん見に来ていただいた方や購入していただいた方の感動や興奮もうれしくは思いますが、うれしく思う止まりですかね、、、
震えるような感動をまだ味わったことがないだけかもしれませんが、作品が出来上がった瞬間のほうが感動や興奮を覚えますね。

 

今の日本のアートのポジションについて

岡本:今の日本は少しずつアートに興味が出てきているかもですがzozotown のの前澤社長とかバスキアの作品を購入したりと、少しずつって感じですかね。ただ日本人は分かりやすいイラストよりなものを好みやすいかと思います。現代アートは本来もっと感じでもらえて面白いものですので、自分の作品を見る感性を養っていただきたいです。

 

宮本:アートを頭で考えて理解しようとする人が多いのかな。

どうすれば感性を養えると思いますか?

 

岡本:常にクリエイティビティに高い場所に自分を置くというのが重要だと思いますね。

美術館やギャラリー等(デザイナーの方も美術館ギャラリー好きな人多いですしね)、後はこれが最も重要だと思うのが『自然』だと僕は思います。自然から得れるものは沢山ある、水の音、風の音、木々や鳥たちの歌、空気感そして自分自身を見つめ直す良い時間が流れると感じますね。
見えない自分を発見するには大切ですし、リセットできるとも言われています。そうすれば自ずと感性は養えるのかなと思います。

 

宮本:仕事を詰め込んで、身体はもちろん、脳と心もめっきり疲れている時にリフレッシュさせる方法に近いですね。僕は心が疲れると自然に行きます。

 

岡本:そうですね!正しく!常に純粋無垢な状態では無いと作品に影響受けると思っていますので。

 

宮本:じゃあ今度一緒に稲刈りしましょう!

※実は宮本、農業も行っています。

お米を買う

 

岡本:とても興味がありますね! 是非行ってみたいです!!食材も全ては自然の授かりものですから!

 

 

創るとは?

岡本:僕にとって創るとは使命であり義務です。

 

宮本:義務である理由は??

 

岡本:私の作品を見て心から感動している人を見た時にそう思いました。

 

宮本:もっとほりさげると??笑

 

岡本:そうですね笑

僕自身の存在意義を制作する事で認識できるとでもいうのでしょうか。

人間には必ずしも生まれてきた意味があると思います。
僕にとっての意味とは制作して僕自身がその時に最高だって言えるものを作るという事で、

その先に作品を見てくれた人に自分の存在意義を考えてもらえれば嬉しいと思うので、

義務になっているんだと思います。

 

宮本:まさに魂を宿らせていますね。

 

岡本:掘り下げるとそういう事ですね。お恥ずかしい限りですが、、、笑

 

宮本:本日は、岡本さんの信念を感じることができました。ありがとうございました。

 

岡本:こちらこそありがとうございました。楽しかったです!

 

おわりに

アートとデザインは目的が別物です。しかし心を動かすものには変わりはありません。

私は、アートが好きで岡本さんの絵を数枚持っています。

ホームぺージ制作でも、アート寄りデザインが有り、「かっこいい!」と感じることがあります。

しかし、WEBサイトの目的は

「獲得すべき何か」

である以上、ユーザービリティの悪い設計はしてはいけないと思います。

アートはアートで良し。デザインはデザインで良し。どちらも奥が深いです。

弊社が手掛けたデザインもぜひご観覧ください。

https://kds-info.jp/works/

 

岡本直哲 Okamoto Naoaki

1981年生誕。2004年渡米、NYに単身渡米後、独学にてアート、デザインを勉強した後、世界でも類を見ない独自のスタイルの アート(バブルアート)を確立。現在は日本・NYをベースに海外での活躍を増やしている。

The 1981 birth. After having studied art, a design by self-education after a visit to the United States alone in visit to the United States, NY in 2004, I establish the art (bubble art) of a unique original style in the world. I increase the activity in foreign countries to a base now in Japan, NY.

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

宮本亮

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